*北嶋秀朗
2012年06月18日(Mon)15:35 この記事をツイートする→
キタジとは僕が去年、柏レイソルに入団してから知り合った。

もともと有名な選手だったので、名前と顔は知っていた。
性格までは知らなかったので、こちらの勝手なイメージで、「俺が俺が」のフォワード向きの性格なのかなと思っていた。

ところが話してみると、とても柔和で周りへの気遣いも出来て、人間性を大切に考えている人だという事が分かった。

チームメイトからも慕われていて、僕もすぐにキタジの魅力に惹かれた。

だからといってプライベートでしょっちゅう食事に行ったりという訳ではなく、当時通訳をしていたファンファンと3人、同い年ということで、たまに食事に行くくらい。

僕はキタジとしょっちゅう食事に行かなくても、一緒にサッカーする時が何より楽しかった。

正確なボールコントロール、巧みなシュート、相手との駆け引きや味方の生かし方にも長けていた。
そしてどんな状況にも挫けない魂を持っていた。

サッカーの話もよくした。

僕からキタジに教えてあげられる事はなかったが、僕はキタジから色々と教えてもらった。

『チームメイトのプレーや、サッカーの試合を見て研究してる。使えると思ったプレーは練習で取り入れてやっているんだ。俺たち、まだまだ上手くなれるよ。』

キタジと話しているだけでサッカーが上手くなる気がした。

レイソルには若くて才能のある選手が多いが、キタジの背中を見て、その才能をまっすぐに伸ばせているんだと思う。

もっと一緒にサッカーをしたかったが、キタジは熊本に行くことになった。

日立台で行われた退団セレモニーを見て、キタジがどれほど愛されていたのかを痛感した。

熊本でもみんなから頼られ、愛される選手になってほしいと思う。

またいつか、一緒にサッカー出来る日を楽しみにしているよ。


*AFCチャレンジカップ2012
2012年03月22日(Thu)06:56 この記事をツイートする→
アニョハセヨ。

AFCチャレンジカップという大会があって、ネパールに行ってきました。
優勝すると2015年のアジアカップ(オーストラリアで開催)に出場できる大会で、アジアの中でもそれほどレベルの高くない国々が参加します。
客観的に見ても我々が優勝候補で、何としても勝たなければならない大会でした。
しかし、いくら強豪国ではないといえ、相手も必死になって挑んで来るだろうし、11日間に5試合というハードスケジュール。
中途半端な気持ちでは絶対に優勝出来ません。
僕はJリーグの開幕を迎えてから合流したので、16日の準決勝からでしたが、みんなは9日のフィリピン戦(2-0)、11日のタジキスタン戦(2-0)、13日のインド戦(4-0)と、連戦でかなり消耗していました。
準決勝のパレスチナは、攻撃がロングボール主体で、球際が激しく、そのわりには競り合うと大袈裟に倒れたりするので、やりづらいチームでした。
僕は失点さえしなければ得点は出来ると思っていたのと、みんなの疲労を考慮して、あまり無理なパスは出さずにしっかり繋げていく事を心掛けました。前半と後半に、スイスのバーゼルでプレーする10番のパク クァンリョン選手が1点ずつ決めて、2-0で勝利。

トルクメニスタンとの決勝は開始早々に、相手キーパーからのロングボールのこぼれ球を拾われて失点し、苦しい展開になりました。
僕は、残り時間はいっぱいあるから焦らないようにとみんなに伝えて、あまりテンポを上げませんでしたが、若い選手達はとにかくボールを前線に放り込んでしまいがちで、なかなかチャンスを作れませんでした。
しかし、前半に同点に追い付いたので、落ち着きを取り戻して後半に望めました。トルクメニスタンは技術もフィジカルもそれなりにあるチームで、我々が楽に勝てる相手ではありませんでした。後半もなかなか追加点を奪えずにいると、残り時間10分を切った所で相手にPKを与えてしまいました。
僕は後半30分に交代していたので、ベンチで両手を合わせて神に祈っていました。
普段信仰のない僕ですが、祈りが届いたのかシュートは枠を外れて行きました。
その直後にクァンリョンが相手のファウルを受けて、PKをもらいました。
僕と交代して入った選手がPKをしっかりと決めて、2-1で勝利。
何とかアジアカップの切符を手にする事が出来ました。

正直、僕はもう代表に呼ばれるとは思っていませんでした。
ブラジルワールドカップの予選敗退が決まった後に、代表チームの監督や関係者の方々に、代表を引退する旨を伝えたからです。
チームの最年長としてチームを勝利に導けず、期待に応えられなかった事。
10年もの間、代表選手としてプレーさせてくれ、ワールドカップという最大の夢を叶えさせてくれた事。
何より、みんなとの出会いが自分の最高の財産になりましたと、これからは代表チームをサポート出来るように準備していきますと、お詫びと感謝の気持ちを込めた挨拶をしました。

ブラジル行く用のトランクも、いつか旅行とかで使うだろうと家の奥にしまったし、代表のユニフォームや写真等も思い出コーナーに整理しました。

だから今回代表に呼ばれたときは、戸惑いました。
日程的にもJリーグの試合と重なるので厳しかったのですが、辞退するわけにもいかず、トランクを引っ張り出して荷造りをしました。

ネパールに着いてみんなとの再会を喜び、初めて会う10代の選手たちには「おじさんって呼ぶなよ!」とジャブを入れときました。

ホテルで監督の部屋に呼ばれ、「俺と始まった代表なんだから俺と最後までやるぞ」と言われました。
「チームの戦力にならないようなら呼ばないで下さい」と言ったら、「じゃあ、一生懸命練習しろ」と返してくれました。

僕は本当に幸せなやつだと思う。
僕の周りにはこういう人達が多い。
僕を信じてくれて、応援してくれて、実際の僕よりも良く思ってくれて。
正直言って、僕はそういう人たちの期待に十分応えられていないと思う。
応援や信頼に釣り合う程の結果を出せていない。
それが申し訳なくて去年サッカーをやめようと思った。

でも今は違う。

例えみんなの期待に応えられなくても、応えようと全力でチャレンジしようと思う。
転んでもすぐ立ち上がって、その姿勢だけでも見てもらおうと思う。

2015年のアジアカップ。

僕は呼ばれなくても、快く受け入れるし、変わらず代表チームを全力で応援するつもりだ。
もともとそのつもりだったから。

でもみんなとピッチの上で戦えたら、なお良い。
今回のように勝ってみんなと抱き合いたい。
その姿を見てもらいたい。

よし、ジュニア!4歳になったらカンガルー見に行くぞ!

っと、その前に柏での挑戦が待っています。
日本一のチームで先発し、ピッチの上で勝利を味わう。
ゴールも決める!

今日からまた一生懸命練習します!


*グアムキャンプ 2012
2012年02月19日(Sun)20:02 この記事をツイートする→
アニョハセヨ!

我々、柏レイソルは、キャンプでグアムに来ています。
僕は、去年はビザの関係で、一緒に来れなかったのですが、今年は参加することが出来ました。

2月10日に始まり、明日いよいよ日本に帰ります。
たったの10日間でしたが、連日30℃を越える暑さの中、ハードな練習をこなしてきた僕は、グアムが好きになれないでいます。
南国のリゾート地「グアム」とはこんな形で出会いたくなかった。。
今度来るときは家族と一緒に観光で来たいと思います^^

今回のキャンプでのルームメートは、去年の夏にレイソルに加入してきたクォン・ハンジン選手。韓国の選手で、今年、大学を卒業しました。

今年でプロ11年目の僕ですが、フレッシュな選手と一緒に生活することで、ハツラツとした刺激を受けました。
『自分に負けるな!』『毎日が挑戦だ!』『夢は叶うぞ!』とハンジンに檄を飛ばしながらも自分に言い聞かせていると、僕も新人の頃の気持ちになってハッスルし、擦り傷を3つ程作ってしまいました。。

帰ったら、妻に『33歳にもなって、怪我しないようにプレーしてちょうだい。』と、たしなめられるパターンです。

とにかく10歳も下の選手と一緒に汗を流し、歯を食いしばり、(ハンジンのパソコンに入っているKARAや少女時代に癒され)、共に夢を追いかけられるというのは、ベテランになってみないと味わえない喜びですね^^


ハンジン!お互いに夢を叶えて、グアムでの日々を振り返りながら、マッコリで乾杯しような!
チャミスルはきついから。。


*新潟
2012年01月28日(Sat)02:33 この記事をツイートする→
アニョハセヨ。

先日新潟に行ってきました。
試合では去年も一昨年も行っていたのですが、プライベートで行くのは4年ぶりくらいかな?
とにかく久しぶりの「帰省」でした。

僕がプロのサッカー選手としてスタートした場所。
在籍した3年のあいだ、多くの出会いがあり、思い出があり、気がついたら僕の心のふるさとになっていました。

この度お会いした方々にも、数年ぶりという事で、本来なら感動の再会となるはずだったのですが、何の違和感も無く普通に挨拶して普通に溶け込んでしまいました。
ご無沙汰感が鈍感な僕の性格もあるのでしょうが、新潟の人たちはいつも僕の心にいるので、あまり久しぶりという感じがしないんだと思います。
そんな僕を、いつも暖かく迎えてくれる皆さんには、とても感謝しています。

今回、みんなに会えて本当に良かった。

再び、夢に向かっていくパワーを頂いて帰ります。

みんなには「こんにちは」って言いました。
「ただいま」を言う場所は決めています。

そう。
美しい佇まいの大きな白鳥の上で。

夢は続く☆


*明けましておめでとうございます☆
2012年01月02日(Mon)13:39 この記事をツイートする→
アニョハセヨ!
2012年を迎えました。
去年を振り返ってみると、色んな事がありました。
良いこともあったし、良くないこともありました。

所属チームの柏レイソルがJリーグで優勝した事や、クラブワールドカップでも健闘した事。
ほとんど試合に出られずもどかしい思いをした事。
何よりブラジルワールドカップへの夢を叶えられなかったことが、いちばんこたえました。
僕だけではなく、応援と期待をしてくれた人たちの思いに応えられなかったことが悔しかったです。
代表チームで最年長である僕の責任は大きいと思います。
若くて将来性のある選手達の、更なる成長の機会を掴んでやる事が出来ずに本当に申し訳なかったです。

そんな中、ピョンヤンで行われた日本との試合をスタンドで観戦して、色んな思いが去来しました。

これからは後進の育成や代表チームのサポートをする事を考えていかなきゃいけないんじゃないか。
代表のみならずサッカー選手としても引退を考えるタイミングなのではないか。
悔いはないのか。
夢は尽きたのか。
信じて待ってくれている人たちがいるんじゃないのか。

こんなにリアルにサッカーを続けるかどうかを考えた事は初めてでした。
でも部屋で鏡を見て、「サッカーやめる」と言おうとしても脳が拒否して言えなかった。
バンジージャンプで飛ぼうとしても飛べない感覚に似ているかも。。

やっぱりまだサッカーが好きだし、やり残した事があるし、もっと上手くなれるし、まだ夢があるし、どんな時でも僕を支えてくれるみんなが待っている。
新潟から始まったプロサッカー選手。
今年で11年目を迎えます。

「10年サッカー選手出来たら悔いない。」
「ワールドカップに出られたらサッカー辞めてもいい。」

前言撤回します。。

そのかわりまた一から、初心に戻ってサッカー選手始めたいと思います。
「2012年、新人の安英学です。あと10年サッカー出来たら幸せです。まだまだ未熟者ですが、魂だけは負けません。応援よろしくお願いします!」





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